池袋暴走事故・遺族一番の絶望
東京、池袋の乗用車暴走事故で妻と娘を失った松永拓也さん(34歳)は4月27日に東京地裁で行われた飯塚幸三被告(89歳)の被告人質問後、記者会見を開いた。
過失を否定する飯塚被告の発言に対して「加害者の人間性がよく出ていた」「むなしさが増した」と不快感をあらわにした。
アクセルとブレーキを踏み間違いした記憶はないとする飯塚被告の説明に対して松永さんは「よくそんなことが言えるな、悲しいとか苦しい(とい感情)を超越してあきれてしまう」と話し、「本当に被告とは出会いたくなかった」と語気を強めた。
被告は被害者に対して「ご冥福をお祈りしたい」とも言及したが、松永さんは「簡単に発言してほしくない、軽い言葉は」とこの発言を非難、「荒唐無稽な主張をされ続け、事故後一番絶望した」と切り捨てた。