聖火ランナー兵庫県で辞退者続出

兵庫県で5月21日、東京オリンピック聖火ランナーの辞退者が相次いだ。兵庫県は同日、関ジャニ∞のメンバー、安田章大(36)と、シドニーオリンピック柔道銀メダリストの篠原信一さん(48)さらに東京海洋大学名誉博士、客員准教授でタレントのさかなクン(45)の辞退を発表した。安田、さかなクンの代役は立てず、篠原さんの代わりにはフェンシングの西岡瞳(15)が参加する。

3人はともに5月24日に安田は地元である尼崎市を。篠原さんは出身地である神戸市、さかなクンは明石タコ大使を務めている明石市を走る予定だった。

兵庫県は緊急事態宣言の発令で公道での聖火リレーを中止し、代替え措置として、5月23日に姫路市で聖火を受け渡すトーチキスを実施、5月24日には篠山城跡(丹波篠山市)の広場の周回コースをランナー一人当たり約20メートル走る予定となっている。

篠原氏は公式サイトで「この緊急事態宣言中に市や県を跨いでの移動をすることになるので、多くの皆様の不安、または医療関係者の皆様のご負担が増えてしまうのではないかと思い慎重に考えじたいさせていただきました」と説明。

「日本の代表としてオリンピック、パラリンピックに出場される選手の皆様には引き続き応援したいという気持ちはとても強いです。私も選手時代にはたくさんの声援をいただき、それが力となりました。今は自分が選手達を応援する立場となりましたが、選手への応援は別の形でもできるのではないかと思っております」とつづった。

兵庫県では5月21日、新型コロナウイルスに感染していた19人の死亡と162人の感染を発表している。