スタジオジブリ初の3DCG製作「アーヤと魔女」4月29日から公開

「千と千尋の神隠し」「風の谷のナウシカ」など数多くの名作アニメを世に送りだしたスタジオジブリが初めての全編3DCGで製作したアニメーション映画「アーヤと魔女」が4月29日劇場公開されることが2月10日にわかった。

原作は「ハウルの動く城」で知られる英国の作家、ダイアナ・ウイン・ジョーンズ氏による同名小説、児童養護施設で育った少女、アーヤが魔女のベラ・ヤーガに引き取られ、魔法を教えてもらうことを条件に助手として奮闘する物語である。

昨年12月30日にNHKで放送されたアーヤのひたむきな姿が共感を呼び、劇場での公開が決定した。ジブリ作品の公開は16年9月の、レッドタール ある島の物語、以来4年7カ月ぶりとなる。

当初から、映像、音響、供に映画基準で製作しており、昨年のカンヌ国際映画祭の公式作品に選出されたほか、第93回米アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされるなど海外でも注目され、世界各国での公開も決定している。

テレビ放送後に劇場公開されるのもスタジオジブリにとっては初めて、宮崎駿氏(80歳)の長男で11年公開の、コクリコ坂から、以来、10年ぶりのメガホンをとった宮崎吾郎監督(54歳)は、アーヤを劇場で上映していただけるなんて本当に幸せです。大きなスクリーンで見るアーヤは音も別格です。と大喜びした。

鈴木敏夫プロデューサー(72歳)は、コロナを吹き飛ばすアーヤの元気な姿をぜひ映画館で見てください。と呼びかけた。

スタジオジブリ特有の温かさを感じさせる絵のタッチを生かしつつ3DCGによって躍動感の圧動きやファンタジー溢れる映画表現を実現した。アーヤ役の声はオーデションで選ばれた平澤宏々路(こころ、13)、アーヤと暮らすド派手な魔女のベラ・ヤーガ役は寺島しのぶ(48歳)長身の怪しげな男、マンドレーク役は豊川悦司(58歳)魔法の秘密を知る黒猫のトーマス役は浜田岳(32歳)が担当した。